
今回は、投資初心者の医師におすすめの資産運用法 『ロボアドバイザー』のウェルスナビ(WealthNavi)についてです。
お金を増やすためには資産運用が必要ということは分かっていますが、多くの資産運用法は面倒くさい手続きが必要で、とにかく手間と時間がかかります。
例えば、株式投資をするのであれば、証券会社の口座をつくり、株の銘柄を選んで購入し、しかも株価をチェックしながら売ったり買ったりする必要があります。
リタイアした医師ならともかく、現役で仕事しているドクターは忙しい臨床の毎日で、投資運用に使える時間なんてほとんどありませんよね。
そこで、忙しい医師におすすめの超簡単な資産運用法があります。
それは、ノーベル賞受賞者が提唱する理論に基づき、資産運用の王道、「長期・積立・分散」を全自動で実現するロボアドバイザー「ウェルスナビ(WealthNavi)」です!
この記事の内容
- ロボアドバイザー「ウェルスナビ(WealthNavi)」とは何か?
- 「ウェルスナビ」のはじめかた
- 実際の運用状況
では、詳しく解説します!
ロボアドバイザーとは、ロボットつまりAI(人工知能)を使って、投資信託など金融商品に最適の投資をおこなう自動システムのことです。
ウェルスナビ(WealthNavi)は、業界最大手のロボアドバイザーで、預かり資産は1100億円(2018年11月)を超える人気急上昇中の資産運用サービスです。
代表取締役CEOの柴山和久氏は、元財務官僚という経歴をもち、「次世代の金融インフラを日本に築きたい」という思いから、2016年に世界水準の資産運用を自動化した「ウェルスナビ」をリリースしました。
WealthNavi(ウェルスナビ)ホームページより
柴山氏自身、投資において過去に5つの失敗を経験しているそうですが、この失敗をもとに、たどり着いた新しい投資運用法がロボアドバイザーのウェルスナビだったというわけです。
柴山氏による著書「元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法」では、その辺の詳しい経緯と投資についての考え方が紹介されています。
ロボアドバイザーやウェルスナビに興味のある人はご一読をおすすめします。
ウェルスナビの特徴
ウェルスナビの特徴を紹介します。
1.投資信託の積み立て投資の面倒な全行程を「全自動」
これまで、投資信託の積み立て投資では、資産配分の決定や金融商品(ファンド)の選定、買い付け、再投資、リバランスなどは自分でやらなければいけませんでした。
しかし、ウェルスナビでは、この全行程をAI(人工知能)に任せてすべて自動化することを実現しました。
(私のように)投資信託について全くの初心者でも、目標とする金額やリスク許容度に合わせてロボットが一人ひとりに合った資産配分を自動で設定し、最適な資産配分を構築してくれます。
2.ノーベル賞受賞者の理論がベース
ウェルスナビで使われている金融アルゴリズムは、ノーベル賞受賞者が提唱する理論(効率的フロンティア)に基づいたものです。
この理論に従って、一人ひとりに合ったポートフォリオ(資産の組み合わせ)を自動で組み、リスクを抑えながらリターンの最大化を目指します。
3.世界約50カ国1万1000銘柄に分散投資
ウェルスナビは、6~7つの海外上場ETFを通じ 、世界約50カ国1万1000銘柄に分散投資しています。
長期に投資を続けることで、世界経済の成長率を上回るリターンを得ることを目指しています。
4.手数料は1%
ウェルスナビの手数料は、預かり資金の1%(年率・税別)のみです(※3000万円を超える部分は0.5%)。
これを高いと感じる人もいるでしょうが、全自動であることや高いリターンを考えると許容範囲だと思います。
このように、ウェルスナビは資産運用の王道、「長期・積立・分散」を中立的な立場から全自動で実現するロボアドバイザーという新しい投資運用法なのです。
ウェルスナビのはじめかた
では、実際にウェルスナビのはじめかたを解説します。
基本的には、ただ「口座にお金を振り込む」だけです!
1.口座開設
まずはこちらからウェルスナビのウェブサイトにアクセスしましょう。
つづいて、ページ右上の「口座開設」から、口座を開設します(最短3分・無料)。
申し込みが終わると、数日後に「本人受け取り」のはがきが送られてきます。
それを受け取った時点でパスワードのEメールが届き、ログインできるようになります。
2.入金
続いて、開設した口座に入金します。
一部の銀行からはクイック入金(振込手数料無料、ただし30,000円から)が可能ですが、通常の振り込みでも入金ができます。
私の場合、まず10万円を入金しました。
3.運用プラン診断
入金確認後、運用プランを診断します。
年齢や年収などを入力すると、リスク許容度(5段階)が決まり、自動的に運用プランを組んでくれます。
ちなみに、私の場合はリスク許容度は3/5となりました。
この運用プランでは、「10万円の投資額が、10年後には70%の確率で12万円以上になる」とのことです。
ポートフォリオに関しては、米国株(VTI)がおよそ31%、日欧株(VEA)が23%、新興国株(VWO)が6%とバランスよく配分されています。
また、シミュレーションによると、あの世界的な株価の大暴落を引き起こしたリーマン・ショック前(2008年)にこの運用をはじめたとして、10年後の2018年には総資産16.17万円と、およそ1.6倍以上に増えていることが分かります。
「かりに1000万円でスタートした場合には、1600万円(+600万円)になった」ということです。
つまり、たとえ株価の暴落があったとしても、長期的にみて非常に安定した利回りが期待できるわけです。
4.プラン決定(自動積立)
問題なければ「プラン決定」をクリックし、以上で運用開始となります。とても簡単ですね。
なお、詳細設定を選べば、目標額、運用期間、リスク許容度を自分自身で設定することもできます。
自動積立
ウェルスナビなら、積み立てを設定するのも簡単です。
「自動積み立て」なので、銀行の引き落とし設定をするだけで、あとはほったらかしです。
積み立てをする場合、月1回定額・月5回定額・複数回定額・カスタムの4つのコースから選ぶことができます。
「複利」のパワーを最大限に生かすためにも、できるだけ多く積み立てするのがよいでしょう。


長期運用の強みですね。
まとめ
投資初心者の医師におすすめの資産運用は、ロボアドバイザーのウェルスナビです。
口座を開設し入金するだけで、世界水準のファンドに「長期・積立・分散」投資できるという優れた自動資産運用システムです。

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