こんにちは!
今日は、これからはリスクの高い「開業」ではなく、スキルを生かして資金・リスクゼロの「プチ起業」をめざしましょう!というお話です。
起業と聞くと、「新しいアイデアをもとに、まとまった資金を準備して、会社や店を設立してビジネスを展開すること」のように感じる人がほとんどでしょう。
「新しいアイデアもないし、お金もないから、自分にはムリ!」と思いますよね。
でも、アイデアや資金がゼロでも始められる「プチ起業」があるのです。
ここで言う「プチ起業」とは、借金をして大きな会社を設立するといった大げさなことでなく、「副業の延長としてスモールビジネスをはじめる」という意味です。
私は、医師もこれからは「プチ起業」を目指すべきであると考えています。
なぜならば、医師(勤務医)の給料は減る一方ですし、開業はリスクが高すぎるからです!
では、プチ起業とは具体的にはどういうことをすればいいのでしょうか?
この記事のまとめ
- クラウドソーシングで自分のスキルを売ってみる
- 提供できるスキルや商品のなかから「売れるもの」を見つける
- ネット上で独自のビジネスをさらに拡大する
以上です!
では、くわしく解説しますので、最後までお付き合いください。
医師の本業だけでは収入に限界がある
勤務医の給料は減る?
以前にもお話ししましたが、医師の年収は、病院に勤める勤務医で平均1500万円程度です。
しかし、医師は出費が多く、実際にはアルバイト(ネーベン)をしないと食べていけません。
さらに、少子高齢化、医療費の高騰にともない、今後も診療報酬の引き下げは避けられない事態です。診療報酬は病院収益の柱である以上、病院経営の悪化は、直接、医師の収入減につながります。
政府が推し進める「働き方改革」によって、医師の労働状況は改善するかも知れませんが、残業手当が減ることで医師の収入は確実に減ることになるでしょう。
開業しても儲からない?
一方で、開業医は勤務医より高収入(平均年収は2500万円)といわれています。
しかし、昨今の建設費用や医療機器の高騰により、開業のハードルはさらに高くなりました。たとえ開業できたとしても、借金返済でしばらくは黒字化することは難しいといわれています。
また、実際に開業しても思うように収益があがらず、廃業に追い込まれる病院やクリニックも増えてきたそうです。
もやは「開業して儲かる時代は終わった」とも言われています。
このような医療をとりまく背景を考えると、医師の本業だけでは収入に限界があります。
医師も「プチ起業」すべき
というわけで、これからの時代、医師が資産形成するためには、起業すべきだと考えています。
実際に、医師が起業して成功をおさめることも珍しくなくなってきました。
たとえば、脳外科医をやめて医療に関するベンチャー経営者となり、あの有名な株式会社メドレーを立ち上げた豊田剛一郎さんがいい例だと思います。
皆さんも、オンライン医療辞典「MEDLEY」はご存じでしょう。
豊田さんが、脳外科医でありながらマッキンゼーでビジネスを学び、医療ITスタートアップ企業を立ち上げるまでの経歴が「ぼくらの未来をつくる仕事」で詳しく紹介されています。
今後、医療とIT、あるいはAI(人工知能)やロボットとを結びつけた分野には、ますますビジネスチャンスが転がっていると思います。
ただ、実際にはこのような大きな企業を立ち上げるのはハードルが高いと思います。
医師がプチ起業するためには?
医師が「プチ起業」する方法をまとめてみました。
1.まずはクラウドソーシングで自分のスキルを売ってみる
まずは、何でもいいので、クラウドソーシングで自分のスキルを売ってみましょう。
クラウドソーシングとは、仕事を発注したい企業や個人(発注者)と、仕事を受注したい企業や個人(受注者)とを、インターネット上でマッチングさせるシステムです。
例えば、私がやっているようにランサーズに無料登録し、「医師によるXXXX」といった商品を考えて出品してみましょう。
医師による記事作成、監修、あるいは医療相談、健康相談、ダイエットの相談など、得意なことなら何でもアリです。
アイデアが全然思い浮かばない人は、まずは他の人が出品している商品をパクりましょう(笑)。
私の個人的感想ですが、「医師免許」は最強のブランドだと思います。
2.売れる商品・スキルを見つける
次に、あなたが提供できるスキルや商品のなかから「売れるもの」を見つけましょう。
クラウドソーシングで出品してみると、問い合わせや発注が多い商品と、少ない(あるいは、まったくない)商品に分かれます。
そして、徐々に「どんな商品が売れるのか?」、「どんなスキル、情報が求められているのか?」といったことがわかってきます。
つまり、顧客のニーズをつかむことができます。
そこから新しいビジネスのアイデアを探しましょう。
3.ホームページを立ち上げ、独自のビジネスをさらに拡大する
クラウドソーシングで得た経験をもとに、ホームページを作成し、独自のビジネスを展開していきましょう。
そうです!あなたのビジネスサイトを立ち上げるのです。
ネットビジネスの利点は、初期投資がほとんどかからない点です。
基本的に自分でホームページを作成する場合、サーバー代など年間1万円以下ですみます(依頼しても20~30万円程度ですみます)。
軌道に乗ればビジネスを自動化あるいは外注化し、最終的には自分はオーナーとなることを目標とします。
そう、あの「金持ち父さん、貧乏父さん」のクワドラントのB(右上)ですね!
実際に私も、医療系ネットビジネスに関する「プチ起業」を考案中です。
うまくいくかどうかわかりませんが、以下のようなテーマでビジネスを展開することを考えています。
医師のための起業アイデア
- オンラインで「郵便番号」と「症状」を入力→近くの病院を紹介するシステム
- インターネット(チャットやテレビ電話)で遠くの病院に行かずにセカンドオピニオンが受けられるサービス
- 知りたい病気についての最新のエビデンス(国内・海外の最新データなど)を有料で提供するサイト
- 医師(医療者)と起業家を結ぶビジネス・マッチングサイト
みなさんも、なにかいいアイデアがあったら是非チャレンジしてみてください。
まとめ
医師の本業だけでは収入の限界があります。
これからはリスクの高い開業ではなく、リスクの低い「プチ起業」で自分のスキルを稼ぎに変えましょう。
医師がプチ起業する手順
- まずはクラウドソーシングで売れるスキルを見つける
- 売れるスキル、商品を見つける
- インターネットサイトを立ち上げ、独自のビジネスを展開
ドクターP
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