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医師賠償責任保険の比較:勤務医・研修医におすすめは「民間医局」の2億円プラン

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ドクターP
こんにちは! 短期間での資産形成をめざすアラフィフ勤務医のドクターPです。

 

今日は、医師にとって絶対に避けては通れない医師賠償責任保険(いわゆる「医師賠」についてのお話です

 

この記事では、

  • 医師(勤務医、後期研修医)は医師賠償責任保険に入るべきか?
  • 医療訴訟の賠償金(賠償額)の相場は?
  • 医師賠償責任保険を比較した結果、おすすめの会社とプランは?

といった疑問にお答えします!

 

皆さんは、医師賠償責任保険には加入していますか?

え?医師賠償責任保険?わたしは訴えられないから大丈夫!

というドクターもいるかもしれませんが、昨今、病院または医師が、患者やその家族から訴えられる事案(医療訴訟)は増えています。

マスコミでも、多くの医療ミス、医療訴訟のニュースが報道されています。

医療ミスがないにもかかわらず、訴えられて医療側が敗訴するという不条理な判例(いわゆる”トンデモ判決”)も増えています。

さらに、医療訴訟の賠償請求額も年々、増加傾向にあります。

 

わたし自身も、25年の医師生活において何度か危ない目に遭いました。

幸いにも患者さんから訴えられたことはありませんが、「いつ訴えられてもおかしくない」と思っています。

 

医師が業務上の過誤によって損害賠償責任を負ったときに、助けとなるのが「医師責任賠償保険」です。

もちろん私も加入していますが、保険料がはっきり言って高いです(外国と比べると日本は安いそうですが・・)。

さらに、(当たり前ですが)基本的に医師賠償責任保険は掛け捨てです

ですので、資産形成(節約)を考えたとき、同じ条件ならば保険料(経費)が一番安いところに申し込むのがベストです

でも、「忙しいので、どの会社やプランがいいのか検討しているヒマがない」という医師がほとんどでしょう。

 

そこで、

ドクターP
勤務医としての私の長年の経験と、各種保険サービスを比較検討した結果をもとに、Q&A形式で「医師賠償責任保険」についての疑問にお答えします。



Q.勤務医・研修医は医師賠償責任保険に加入すべきか?

ドクターP
A.加入すべきです!

 

私の経験上、たとえ完璧な医療を提供していたとしても、患者さん(あるいはその家族)から訴えられる可能性はあります

私自身、これまでに3回、トラブルを経験しました。

ケース1】最初は、主治医をしていた患者さんが、内視鏡検査の偶発症で死亡したときです。がんの患者さんだったのですが、「検査で死ぬとはどういうことか?」と家族の怒りは相当のものでした。何度も説明の場を設け、報告と謝罪を繰り返しました。

 

ケース2】2回目は、自分が手術した患者さんが、術後の合併症で突然死したときです。剖検もさせていただき、家族に何度も説明しましたが、「医療ミスではないのか」と詰め寄られました。予想される合併症でしたが、術前に「死に至ることがある」と説明することの大切さを痛感しました。

 

ケース3】3回目は、初回のがんの手術で病変を取り残したため、再手術が必要となった症例です。再手術のあと、しばらくしてがんの再発で亡くなったのですが、弁護士をたてての話し合いとなりました。幸い示談となり、訴訟には至りませんでした。

 

いずれも幸いなことに訴えられることはありませんでしたが、いつ訴訟となってもおかしくない事例でした。

このような経験から、研修医をふくめて勤務医には(とくに検査や治療といった偶発症や合併症を伴う手技を行う医師には)医師賠償責任保険は必須だと思います。

Q.医療訴訟の賠償額の相場はいくら?

ドクターP
A.医療訴訟の賠償額の相場は、死亡(または重度の後遺症)を招いた過去の判例では合計1億円を超えるケースも少なくありません。

 

さて、医療訴訟の賠償額の相場はいくらなのでしょうか?

弁護士の総合検索サイト『あなたの弁護士』から引用させていただきます。

医療訴訟の賠償額は、治療費など実際に支払った費用(積極的損害)と収入面での損害(消極的損害)、精神的苦痛に対する損害賠償である慰謝料の3種類に区分されます。

医療過誤事件の内容や損害の程度にもよりますが、患者が死亡した場合には1億円以上の賠償額が認められるケースもあります

つまり、損害賠償額は損害の程度によって異なりますが、積極的損害、消極的損害、および慰謝料を合計すると、かなり高額になるということです。

先ほどの『あなたの弁護士』から、実際の医療訴訟の例を見てみましょう。

実際の医療訴訟の損害賠償額

事案:くも膜下出血の有無を確認するために必要な検査などを医師が行わなかったことで、結果的には後遺障害第1級に該当する両下肢機能全廃などの後遺症が残ってしまいました。

検査義務を怠った過失が裁判で認められて、患者側の請求金額(約1億8,800万円)全額の請求とはならず一部認容の形になりましたが、確定された損害賠償額の合計は、約1億6,000万円となりました(下表)。

《医療訴訟で確定された損害賠償額 合計:約1億6,000万円》
積極的損害 治療費など:約37万円
付添看護費:約178万円
入院雑費:約42万円
弁護士費用:900万円
消極的損害 休業損害:約310万円
後遺障害逸失利益:約5,728万円
将来の付添看護費:約5,400万円
慰謝料 入院慰謝料:364万円
後遺障害慰謝料:2,600万円
患者の夫への損害 慰謝料:400万円
弁護士費用:40万円

参考:「大阪地方裁判所 平成15年(ワ)第4032号 損害賠償請求事件」

この他にも、1億円をこえる損害賠償が請求された医療訴訟の例が報告されています。

このような高額賠償訴訟の増加をみると、やはり最低でも1億円以上の保険プランに入っておく必要性を感じます

Q.医師賠償責任保険にはどんな保険会社とプランがあるの?

ドクターP
A.保険会社はいろいろで、プランは支払限度額が1事故につき3千万円、5千万円、1億円、2億円、3億円のものがあります。

 

医師賠償責任保険は、医療事故に関し、医師に過誤があり、賠償責任が生じたとき、これを補償するための保険です。

一般的に、日本国内(常勤および非常勤・アルバイト先の病院)で行ったすべての医療行為(ただし美容のみを目的としたものを除く)が対象となります。

保険のプランは各保険会社によって違いますが、支払限度額が1事故につき3千万円、5千万円、1億円、2億円、3億円などの商品があります。

保険料は支払限度額によって異なりますが、年間でおよそ3~6万円の範囲です。

 

現在、医師賠償責任保険をとりあつかっている保険会社には、

  • 東京海上日動
  • 三井住友海上
  • 損保ジャパン
  • 日本興亜損保
  • 株式会社カイトー
  • アリコジャパン

などがあります。

Q.勤務医・研修医におすすめの医師賠償責任保険は?

ドクターP
A.私がすすめる医師賠償責任保険は、民間医局の支払限度額2億円(1事故につき)の最もスタンダードなプランです。

 

医師賠償責任保険の保険料は、個人で加入するよりも、民間医局エムステージなどのエージェント、あるいは学会医師会を通して加入したほうが、団体割引が適用されて安くなります。

おもな団体割引サービスの保険料(年間)について、スタンダードな2つのタイプの商品を比較した結果を表にまとめます。

1億円(限度額/1事故) 2億円(限度額/1事故)
民間医局 41,660円 47,710円
エムステージ 40,660円 51,570円
カイトー(各種学会) 40,660円 51,570円
日本医師会 40,000円(11,000円(30歳以下)、15,000円(研修医)) なし

この中で、学会割引(カイトー)の場合には特定の学会に所属することが必要です。

医師会の賠償責任保険の場合には、日本医師会に入会しないといけません(入会手続きが煩雑で、研修医を除いて会費が必要となってきます)。また、プランが限度額1億円(1事故)の1種類しかありません。

民間医局の場合、無料登録するだけで誰でも簡単に申し込みできますし、支払い限度額2億円のプラン年間47,710円(20%OFF)と他社と比較して最も安くなります

また、幅広い限度額の4つのプラン(下表)から選ぶ(あるいは、途中から変更する)ことができます。

ちなみに、民間医局の医師賠償責任保険加入者、約14,000名のうち、最も加入数が多いのは、この2億円のプランだそうです。

ドクターP
実際、私は研修医の時代から長年にわたってカイトーの日本外科学会の団体割引に加入していましたが、数年前に民間医局に乗り換えました。

これで、年間の保険料が3,860円お得になりました

たいした額ではありませんが、10年間ではおよそ4万円もの節約となります。

たとえ1円でも節約できるところは節約することが大事です!

民間医局から医師賠償責任保険に申し込む方法

申し込みはとても簡単で、書類の郵送など必要ありません。

まず、こちらの民間医局の保険申し込みサイトから「無料会員登録して保険に申し込み」ボタンをクリックします。

手続きの流れとしては、以下の通りです。

まずは民間医局の会員登録をしてからログインします。

次に必要事項を記入し、指定された口座に振り込みが完了すると、申し込みが完了します。

わずか5分足らずで終わります。

私のおすすめする年間保険料47,710円(20%オフ)の保険プランでは、1事故で2億円(保険期間中、最大6億円)までの補償があり、免責金額(自己負担しなければならない金額)の設定はありません。

また常勤の病院での事故だけでなく、アルバイト(外勤)先での事故も補償されます。

外勤・アルバイト先の病院での医療事故(医療過誤)は、通常、医師個人の責任になることがほとんどですので、この点からも安心です。

とくに、アルバイトをはじめる後期研修医の皆さんには、早めに医師賠償責任保険に加入しておくことを強くおすすめします

Q.民間医局に入っておくメリットは?

この他にも、研修医(若手医師)が民間医局に無料登録しておくメリットとして、

  1. アルバイト(スポット、非常勤)探しや転職に役立つ
  2. 医学書が安く買える(最大12%オフ)

などがあります。

詳しくはこちらの記事をどうぞ。

まとめ:医師賠償責任保険は「民間医局」がおすすめ

昨今、医療訴訟における賠償請求額が高額となる例が増えており、1億円をこえる判例もでてきています

このような社会情勢を考えると、不安をかかえながら診療するよりも、やはり医師賠償責任保険(できれば限度額2億円のプラン)に入っておくことをおすすめします

ただ、保険料自体も結構高いので、できるだけお得なプランに加入したいですね。

ドクターP
私は民間医局の医師賠償責任保険に加入しています。自分の身は自分で守りましょう!
わかりました!わたしも加入したほうがいいようね。
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ドクターP

地方の病院で働いている貧乏なアラフィフ勤務医です。貯金ゼロのどん底を経験しました。50歳から人生を逆転し、短期間で1億の資産を構築する方法を皆さんとシェアします。 ☞ よろしければフォローお願いしますm(__)m

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