今回は、研修医、とくに後期研修医(専攻医)の給料についてです!
古い話で申し訳ないのですが、私が研修医(25年くらい前)の時の給料は、まさに「すずめの涙」ほどでした。
正確には覚えていないのですが、おそらく(手取りで)月給10~20万円(ボーナスなし)だったと思います。
とくに大学病院での研修では、時給がコンビニのアルバイトよりも安かったと記憶しています(笑)。
昨今、研修医の労働条件が改善され、給料も高くなっています。
一般的には、前期研修医の給料(年収)は400~500万円、後期研修医の給料(年収)は外勤・アルバイトもふくめると1,000万円を超える場合もあるようです。
はたして、実際には後期研修医はどのくらいの給料をもらっているのでしょうか?
また、給料が少ない研修医が外勤・アルバイトをするにはどうしたらいいのでしょうか?
この記事のまとめ
- 後期研修医の給料(基本給)は平均40万円弱
- 病院によって差があり、国公立大学病院の給料は安い
- 後期研修医は外勤・アルバイトをすべき
- 後期研修医におすすめの医師求人サイトは「医師バイトドットコム」
- 外勤・アルバイトをする研修医は医師賠償責任保険に加入すべき
では、くわしく解説しますので、最後までお付き合いください!
後期研修医(専攻医)の給料はいくら?
先日、東京保険医協会による「研修医に関するアンケート」が報告されました。
この病院を対象としたアンケート調査により、後期研修医(専攻医)の給与事情が明らかとなりました!
その結果、
● 後期研修医(専攻医)の基本給は 平均 37万5722円
● 最高は 60万7142円、最低は 14万6000円
だったとのことです。
基本給が平均40万弱です!
もちろんこれに残業代や(常勤なら)賞与が加わるわけですから、おそらく月45万~50万円といったところでしょうか?
この給料を低いと感じるか高いと感じるかは、人それぞれだと思いますが、少なくとも我々の時代よりはずいぶん高いですね。
ちなみに、病院の種類(開設主体)によって給料に大きな差があり、
1位 私立病院 43万7917円
2位 国公立病院 38万7100円
3位 私立大学病院 27万900円
4位 国公立大学病院 22万8000円
の順だったとのこと。
なるほど、通常の勤務医の給料と同じで、やはり私立病院がもっとも給料が高く、国立大学病院は最低ですね。
国公立の大学病院の後期研修医は、やはり外勤・アルバイトをしないと生活がギリギリとなる可能性があります。
後期研修医が外勤・アルバイトをするときにベストの求人サイトとは?
後期研修医は、勤務先から兼業許可が下りた場合に限り、本業に支障がでない範囲でアルバイト(ネーベン)をすることができます。
個人的な意見としては、後期研修医も(例えば週に1~2回程度、きつくない範囲で)アルバイトをすべきだと思います。
もちろんお金を稼ぐことが第1の目的ですが、アルバイトで臨床経験を積むことができますし、社会人としての経験値が高まるといったことも期待できます。
ただし、アルバイトの種類は選びましょう!
いきなり救急病院などのアルバイトに行くと、診たこともない急患の対応に追われ、大変なことになります(もちろんそれも修行にはなりますが・・・)。
アルバイト初心者の後期研修医には、健康診断、日赤など献血の血圧測定、あるいは、療養型病院など忙しくない病院の当直(いわゆる寝当直)がおすすめです。
これらの案件を紹介してもらうか、自分で探しましょう!
後期研修医がアルバイトを探すのにベストの求人サイトとは?
後期研修医がアルバイトを探すのに一番のおすすめは、株式会社メディウェルによる業界最大級のアルバイトサイト、医師バイトドットコムです。
医師アルバイトドットコムのよい点は、
- 非常勤バイトの案件(特にスポット求人情報)が多く、無料登録すると常に求人メールが来ること
- 高待遇、好条件の案件が多いこと
- 問い合わせに対するメールの返信が早く、丁寧であること
です。
実際に、私も医師バイトドットコムを利用しており、定期の外勤やスポットアルバイトを見つけています。
医師バイトドットコムでアルバイトを探す
まずは、医師バイトドットコムの無料会員登録をします。
登録はとても簡単で、60秒でできます。
最初のページの右下にある「人気求人をメールで受け取る」から登録ページにアクセスし、必要事項を入力するだけです(下図)。
登録すると、このようなスポット求人や定期の非常勤アルバイト求人のメールが次々と送られてきます。
気になる案件をメールで問い合わせると、すぐに詳しい内容を送ってくれます。
様々な案件がありますが、「一般健診」など研修医向けのの求人もありますので、よく条件を確認し、応募する意思をメールで返信します。
スポット案件の場合、こちらの情報を伝えれば採用かどうかの返答があります(医師免許のコピーなど必要書類を送るだけでOKとなります)。
あとは、採用されたアルバイト先に行くだけです!
どうですか?簡単でしょう?
アルバイトをする全ての研修医は医師賠償責任保険に加入しましょう!
さて、後期研修医が外勤・アルバイトをする上で、注意する点があります。
それは、必ず医師賠償責任保険に加入しておくことです。
2014年に造影剤(ウログラフィン)を脊髄に誤注入した研修医が、業務上過失致死で禁錮1年(執行猶予3年)が確定した事件は、記憶に新しいところですが、研修医でも医療訴訟に巻き込まれる可能性があります。
とくに、外勤・アルバイト先の病院での医療事故(医療過誤)は、通常、医師個人の責任になることがほとんどです。
このようなもしもの場合にそなえ、医師賠償責任保険には加入しておくことを強くおすすめします。
まとめ
以上まとめると、
メモ
・後期研修医の給料(基本給)は平均40万円弱
・病院によって差があり、国公立大学病院の給料は安い
・後期研修医は外勤・アルバイトをすべき
・後期研修医におすすめの医師求人サイトは「医師バイトドットコム」
・外勤・アルバイトをする研修医は医師賠償責任保険に加入すべき
以上です。
ドクターP
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